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(スペイン民法)                 元司法書士 古閑次郎

(平成27年3月見直し修正)

3編 所有権取得の各種様式

(前おきの規定)

609

所有権は、先占(ocupación)で取得される。

  財物についての所有権及びその他物権は、法律により、贈与により、有遺言および無遺言の相続により、並びに、引渡しを介しての一定の契約の結果により、取得および移転される。

更に、時効により取得できる。

(第1章:先占)

610

狩猟および漁猟の目的たる動物、埋蔵物並びに遺棄動産のような性質上領得可能(apropiable)で所有者がいない物は先占で取得される。

611

狩猟権および漁猟権は特別法により規律される。

612

蜂の群の所有者は、他人の土地上に、発生した損害をその占有者に賠償して、蜂を追う(perseguir)権利を有する。土地が囲われている場合は、それに侵入するには所有者の同意が必要である。

  群蜂の所有者が2日連続して群を追わなかったとき、または、追うのを止めるときは、土地の占有者はそれを先占または留置できる。

  飼馴らされた動物の所有者は、他人による先占のときから数えて20日以内はそれら(の返還)を請求することができる。その期間が経過すると捕まえて保持する者に帰属する。

613

鳩、兎および魚がその飼養所から異なる所有者に属する他の飼養所に移ると、それらが策略(artificio)または詐欺で引込まれなかった場合は、その者の所有物となる。

614

他人の土地(propiedad)の中で埋蔵物を偶然に発見した者は、本法の第351条が譲許する権利を獲得する。

615

埋蔵物でない動産を発見した者は前占有者に返還しなければならない。この占有者が知れない場合は、ただちにその発見地の市町村長に供託(consignar)しなければならない。

  市町村長は、慣習的な方法で連続する2の日曜日これを公示する。

  その動産を毀損することなしに、または、その価値を著しく減少させる費用負担(gastos)を発生させることなしに保管できない場合は、2度目の公示から8日経過後、所有者が現われないと、公売で売却され、その(売却)代金が供託される。

2度目の公示の日から2年経過しても、所有者が現われないと、その発見物またはその代金は発見者が取得する。

この者と所有者は、各々、場合によっては、費用負担の責任を負う。

616

所有者が期間中に現われた場合は、その者は発見者に発見物の価格の10分の1を償金名義で支払う義務を負う。発見物が2,000ペセタを越えるときは、償金は超過部分について20分の1に減じられる。

617

その性質がなんであれ、海に投入れられた物、波が浜辺に持込んだ物、または海岸に生えた植物・草についての権利は特別法により規律される。