(第章 犯罪行為(infracción penal))
4節 刑事責任の加重事由

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 次のものは加重事由である:
① 背信(alevosía)で犯罪を実行すること。
 犯人が、被害者側の防衛に起因し得た犯人の人身への危険なしに、犯行において直接または特に犯行を確実にする傾向のある手段、方法または形態を使用して、人に対して犯罪を犯したときは、背信がある。
② 偽装を介して、優位性を濫用して、あるいは、被害者の防衛を弱める、または、犯罪者の無処罰性を促進する場所、時間または他人の援助の状況を利用することによって、(犯罪)行為を実行すること。
③ 代価、報酬または契約によって(犯罪)行為を実行すること。
④ 人種差別、反ユダヤ主義、あるいは、その他の被害者の主義、宗教または信条、それが所属する民族、人種または国、その性別、性的指向または同一性、患っている病気、または、その無能力(discapacidad)に係る差別を目的として犯罪を実行すること。
⑤ 犯罪の実行に不必要な苦痛を与えて、意図的かつ非人道的に被害者の苦しみを増加させること。
⑥ 信頼を濫用して実行すること。
⑦ 犯人の有する公的性格(carácter)を利用すること。
⑧ 累犯犯罪者であること。
 犯行時点で、犯罪者が本刑法典の同じ章に規定される犯罪で確定有罪判決を受けていた場合は、それが同じ(犯罪)性質のものである限り、累犯犯罪者となる。
 本号の効果について、取消された、または、取消されるべき、あるいは、軽罪に該当する犯罪前歴は勘案されない。
 欧州連合(EU)の他の国で科された裁判官または裁判所の確定有罪判決は、スペイン法の規定により前歴が削除されたか、または、削除される可能性がある場合を除き、累犯犯罪者の効果を生ずる。

 

 

通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

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スペイン刑法典(2015年版)