(第7章 刑事責任とその効果の消滅)
2節 犯罪前歴の抹消

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1. 自分の刑事責任を消滅させた既決囚は、次の期間犯罪を犯さないで過ごしたときは、その犯罪前歴の抹消を、職権でまたは当事者の請求により、法務省から得る権利を有する。
a) 軽刑については6月。
b) 12月を超えない刑および過失犯で科された刑については2年。
c) 残りの3年未満の非重刑については3年。
d) 残りの3年以上の非重刑については5年。
e) 重刑については10年。
2. 前項に係わる期間は、刑が消滅した日の次の日から数える。しかし、刑の消滅が条件付き免除で生じる場合は、その期間は、確定的免除を得たときに、この利益を享受しなかった場合に刑が満了する日の次の日に遡及させて数える。この場合、刑の期間の計算のための初日として(刑の)停止を得た日の次の日を採用する。
3. 法人に科された刑および第129条の付加刑は、本条第1項の規定に従って、対応する期間で抹消される。ただし、(法人の)解散または活動の確定的禁止が決定された場合を除く。この場合、判決確定の次の日から数えて50年経過すると(法人登記の)付記登録が抹消される。
4. 受刑者および出廷欠席者の中央登録所(Registro Central de Penados y Reberdes)の種々のセクションへの前歴の登録は非公開である。その前歴が有効な間は、その(登録)規則に規定される制限と保護の下で、また、法律で規定される場合に、証明書が発行される。いずれにしても、裁判官または裁判所が請求する証明書、抹消登録に係わるか否かの証明書が、後者の事情を明示的に明らかにして、交付される。
5. 抹消について本条に規定する要件が満足されても、抹消なされなかった場合は、裁判官または裁判所は、それらの事情が証明されると、当該前歴を考慮しない。

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 本刑法典または他の諸刑法の規定に従って科された保安処分の付記登録は、それぞれの処分が履行された、または、時効にかかったときは、抹消される。一方、法律で規定される場合に、登録所が裁判官または裁判所あるいは行政当局に交付する証明書のみに表記される。

 

通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

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スペイン刑法典(2015年版)