(第16章 国土開発、都市計画、歴史的遺産保護と環境に関連する罪)
2節 歴史的遺産に係わる罪

321
 その歴史的、芸術的、文化的または記念碑的な利益によって独自に保護された建物を著しく破壊または変更した者は、6月から3年の禁固刑、12月から24月の罰金刑、および、いずれにしても、職業または職務について1年から5年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
 いかなる場合においても、裁判官または裁判所は、行為者の費用で、建物の再築または回復を、善意の第三者への正当な補償を害することなく、理由付きで命じることができる。

322
1. 自己の不正を知って、特別に保護される建物の破壊または変更の計画書を都合よく形成した官署または公務員は、本刑法典第404に規定される刑に処せられる他、6月から2年の禁固刑または12月から24月の罰金刑に処せられる。
2. 自己により、または、ある同業団体組織のメンバーとして、自己の利権(concesión)のために、自己の不正を知って、決議または投票した官署または公務員は同じ刑に処せられる。

323
1. 歴史的、芸術的、文化的または記念碑的価値のある財物に、または、地上の、または、水中の考古学的遺跡に損傷を与える者は、6月から3年の禁固刑または12月から24月の罰金刑に処せられる。これら遺跡での略奪行為は同じ刑に処せられる。
2. 歴史的、芸術的、文化的または記念碑的価値が特に明白である財物に、著しく重大な、または、影響を与えた損傷が引き起こされた場合は、前項に規定される刑より1段階高い刑が科される。
3. いずれにしても、裁判官または裁判所は、損傷行為者の費用で、できる限り、損傷物の回復に向けた手段を取ることを命じることができる。

324
 重大な過失により、資料保管所、登記所、博物館、図書館、教育センター、科学陳列室、同様な施設、または、歴史的、芸術的、文化的または記念碑的価値がある財物、同様に、考古学的遺跡に400ユーロを超える損傷を与える者は、それらの重要性に留意して、3月から18月の罰金刑に処せられる。

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)