(第16章 国土開発、都市計画、歴史的遺産保護と環境に関連する罪)
4節 動植物相および家畜の保護に関連する罪

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 法律または他の一般規定に違反して、野生植物相の保護された種を、切断、伐採、引き抜き、採取、取得、所有または破壊する者、または、それら、それらの一部、それらからの派生物、または、それらの繁殖物(propágulo)を取引する者は、その行為が無視できる量に影響し、また、その種の保存状態に重大な結果をもたらさない場合を除いて、6月から2年の禁固刑または8月から24月の罰金刑、および、職業または職務について6月から2年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
 同じ刑が、法律または他の一般規定に違反して、その自生地を破壊または変更する者に科される。
2. 消滅の危険にあると分類される種または亜種に係わる場合は、刑はその下限を半分上回らせて科される。
3. (犯罪)行為が重大な過失によって行われた場合は、3月から1年の禁固刑または4月から8月の罰金刑、および、職業または職務について3月から2年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

333
 動植物相の種の保護法律または一般保護規定に違反して生物学的なバランスを損なうように、非自生動植物相の種を導入または放出する者は、4月から2年の禁固刑または8月から24月の罰金刑、および、職業または職務について1年から3年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

334
1. 法律または他の一般規定に違反して、次のことをする者は、6月から2年の禁固刑または8月から24月の罰金刑、および、いずれにしても、職業または職務について、また、狩猟または漁猟する権利行使について2年から4年の個別的公権剥奪刑に処せられる
a) 野性動物相の保護された種を、狩猟、漁猟、取得、所有または破壊する、
b) それら(の種)、それらの一部、それらからの派生物を取引する、または、
c) その繁殖または移住を妨げる、または、困難にする活動を行う。
 同じ刑が、法律または他の一般規定に違反して、その生息地を破壊または変更する者に科される。
2. 消滅の危険にあると分類される種または亜種に係わる場合は、刑はその下限を半分上回らせて科される。
3. (犯罪)行為が重大な過失によって行われた場合は、3月から1年の禁固刑または4月から8月の罰金刑、および、職業または職務について、また、狩猟または漁猟する権利行使について3月から2年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

335
1. 前条に示されるものと異なる種を狩猟または漁猟する者は、その狩猟または漁猟について特定の規則で明示的に禁じられているときは、8月から12月の罰金刑、および、狩猟または漁猟する権利行使について2年から5年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
2. 特別狩猟制度(régimen cinegético especial)に服する公的または私的土地でその権利者の正当な許可なしに、あるいは、水産業譲許または許可に服する公的または私的土地で正当な行政許可資格(título administrativo habilitante)なしに、前条に示されるものと異なる種に関連して狩猟または漁猟する、あるいは、魚介類漁業を行う者は、本条第1項に規定される罪の実行に対応する刑の他に、4月から8月の罰金刑、および、狩猟または漁猟する、あるいは、魚介類漁業を行う権利行使について1年から3年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
3. 前述の行為が、特別狩猟制度に服する土地の狩猟資産または水産業譲許または許可地区の資源維持に著しい損失を与えた場合は、6月から2年の禁固刑、および、狩猟または漁猟する、あるいは、魚介類漁業を行う権利行使について2年から5年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
4. 本条に類型化される行為が、3名以上のグループで、または、法的にまたは規則で禁じられている技術または手段を使って、実行される場合は、刑はその下限を半分上回らせて科される。

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 法的に許可されてなく、狩猟または漁猟に、毒物、爆発物、あるいは、破壊的または動物相に選択的でない同様の効果のある他の道具または技術を採用する者は、4月から2年の禁固刑または8月から24月の罰金刑、および、いかなる場合も、職業または職務について、また、狩猟または漁猟する権利行使について1年から3年の個別的公権剥奪刑に処せられる。発生した損失が特に重大な場合は、前述の禁固刑はその下限を半分上回らせて科される。

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1. 次の動物を、その健康を著しく傷つける傷害を加えて、または、性的利用に服さしめて、なんらかの手段または方法で不当に虐待する者は、31日から1年の禁固刑、および、職業、職務または動物に係わる取引きの行使について、並びに、動物所有について、1年から3年の個別的公権剥奪刑に処せられる:
a) 家畜または飼いならされた動物
b) 通常家畜化された動物
c) 一時的または永久に人の統制下で生存する動物
d) 野性状態で生存していないあらゆる動物
2. 前項に規定される刑は、次の事由のなんらかが伴うときは、その下限を半分上回らせて科される:
a) 動物の生命に具体的に危険な武器、道具、物、手段、方法または方式が使用された。
b) 残酷さが介在した。
c) 動物に、ある感覚器、臓器または主たる手足の欠損または無用性を引き起こした。
d) (虐待)行為が未成年者のいる所で行われた。
3. 動物の死亡が引き起こされた場合は、6月から18月の禁固刑、および、職業、職務または動物に係わる取引きの行使について、並びに、動物所有について、2年から4年の個別的公権剥奪刑が科される。
4. 前各項に係わるケース以外で、家畜または他のあらゆる動物を、法的に許可されていない見世物で、残酷に虐待する者は、1月から6月の罰金刑に処せられる。同様に、裁判官は、職業、職務または動物に係わる取引きの行使について、並びに、動物所有について、3月から1年の個別的公権剥奪刑を科すことができる。

337条の2
 前条第1項に述べられる動物(の一匹)を、その生命または身体を危険にさらす状態で遺棄する者は、1月から6月の罰金刑に処せられる。同様に、裁判官は、職業、職務または動物に係わる取引きの行使について、並びに、動物所有について、3月から1年の個別的公権剥奪刑を科すことができる。

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)