(第17章 集団的安全保障に反する罪)
4節 交通安全に反する罪

379
1. 自動車またはモータバイクを、法令で許可された速度を市内の道路で60km/時越えて、または、市外の道路で80km/時越えて運転した者は、3月から6月の禁固刑または6月から12月の罰金刑または31日から90日の共同体の利益での労働刑に処せられる。また、いずれにしても、1年から4年の自動車およびモーターバイク運転権利の剥奪刑が科される。
2. 有毒薬物、麻薬、向精神薬またはアルコール飲料の影響の下で自動車またはモータバイクを運転した者は、同じ刑に処せられる。いずれにしても、呼気アルコール濃度が0.60ミリグラム/リットルを超えて、または、血中アルコール濃度が1.2グラム/リットルを超えて運転した者は当該刑に処せられる。

380
1. 自動車またはモータバイクを、明らかに無謀に運転し、人の生命または身体に危険をもたらした者は、6月から2年の禁固刑および1年から6年の自動車およびモーターバイク運転権利の剥奪刑に処せられる。
2. この規定の効果のため、前条の第1項および第2項の第2句に規定される事由を伴う運転は、明らかに無謀と評価される。

381
1. 他人の生命を明らかに軽視して、前条に示される運転をした者は、2年から5年の禁固刑、12月から24月の罰金刑および6年から10年の自動車およびモーターバイク運転権利の剥奪刑に処せられる。
2. 人の生命または身体を具体的危険に置かなかったときは、刑は、1年から2年の禁固、6月から12月の罰金刑および前項に規定される期間の自動車およびモーターバイク運転権利の剥奪となる。

382
 379条、380条および381条で処罰される行為でもって、規定される危険に加えて、その重大さがなんであっても、犯罪を構成する傷害の結果が発生したときは、裁判官または裁判所は、最も重く処罰される刑事違反のみを評価して、その刑をその下限を半分上回らせて適用し、また、いずれにしても、発生した民事責任の賠償を言い渡す。

383
 官署の職員に要求されて、前数条に係わる法的に設定されたアルコール濃度測定検査および有毒薬物、麻薬および向精神薬の存在(presencia)検査に服することを拒否した者は、6月から1年の禁固刑および1年から4年の自動車およびモーターバイク運転権利の剥奪刑に処せられる。

384
 法的に割り当てられた点数(puntos asignados)の全消滅による許可または免許の有効性喪失の場合に、自動車またはモータバイクを運転した者は、3月から6月の禁固刑または12月から24月の罰金刑または31日から90日の共同体の利益での労働刑に処せられる。
 司法決定により許可または免許を注意的または確定的に剥奪された後に運転した者、および、運転許可または免許を一度も得ることなく自動車またはモータバイクを運転した者には、同じ刑が科される。

385
 次の態様のなんらかで、交通に深刻な危険を引き起こした者は、6月から2年の禁固刑または12月から24月の罰金刑、および、10日から40日の共同体の利益での労働刑に処せられる。
① 道路に予見できない障害物を置いて、滑りやすいまたは燃えやすい物質を撒いて、信号を変えて、除去してまたは機能不能にして、または、他のいかなる手段によって。
② (復旧する)義務があるとき、道路の安全を復旧しなくて。

385条の2
 本節に規定される行為に使用された自動車またはモータバイクは、第127条および128条の効果のために、犯罪の道具とみなされる。

385条の3
 379条、383条、384条および385条に規定される犯罪では、裁判官または裁判所は、引き起こされた危険の些少さ、および、行為のその他の事情に留意し、判決で論証(razonar)して、禁固刑を1段階低くすることができる。

 

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)