(第19章 公的行政に反する罪)
3節 不服従および援助拒否の罪

410
1. その権限の範囲内で発せられ、適法な様式を帯びた上級官署の司法裁決、決定または命令の適正な履行を公然と拒否した官署または公務員は、3月から12月の罰金刑、および、公雇用または公職について6月から2年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
2. 前項の規定にかかわらず、法律のある規定または他の一般規定の明示的、明白かつ決定的な違反を構成する(職務)命令(mandato)の不履行については、官署または公務員は刑事責任に陥らない。

411
 前条第2項に示される動機ではないなんらかの動機により、その上級者の(職務)命令の行使を停止して、それら上級者が停止に反対した後で、(なお)それら命令に服従しなかった官署または公務員は、12月から24月の罰金刑、および、公雇用または公職について1年から3年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

412
1. 権限を有する官署から要請を受けて、司法行政機関その他の公共サービスに適正な援助を提供しなかった公務員は、3月から12月の罰金刑、および、公雇用または公職について6月から2年の停止刑に処せられる。
2. 要請された者が官署、ある警察(fuerza pública)の隊長または責任者、または、官署の職員であった場合は、12月から18月の罰金刑、および、公雇用または公職について2年から3年の停止刑が科される。
3. ある私人から人々の生命に対する犯罪を避けるために(職務の性質上義務を負う)なんらかの援助提供を要請されて、その提供を回避した官署または公務員は、18月から24月の罰金刑、および、公雇用または公職について3年から6年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
 (当該犯罪が)人の身体、性的自由、健康または自由に反する犯罪であった場合は、12月から18月の罰金刑、および、公雇用または公職について1年から3年の停止刑に処せられる。
 そのような要請が他のなんらかの犯罪または他の害悪を避けるためのものであった場合は、3月から12月の罰金刑、および、公雇用または公職について6月から2年の停止刑に処せられる。

 

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)