20章 司法行政に反する罪

1節 背任の罪

446
 不正な判決または決定を、知って、言い渡した裁判官(juez)または司法官(magistrado)は、次の刑に処せられる:
① 重罪または非重罪の刑事訴訟において被告人に対して不正な判決を下し、その判決が執行されなかった場合は、1年から4年の禁固刑。執行された場合は、その下限が半分上回った同じ刑、および、12月から24月の罰金刑。両方の場合、さらに、10年から20年の絶対的公権剥奪刑が科される。
② 軽罪の刑事訴訟において被告人に対して不正な判決を下した場合は、6月から12月の罰金刑、および、公雇用または公職について6年から10年の個別的公権剥奪刑。
③ 他のいかなる不正な判決または決定を下したときは、12月から24月の罰金刑、および、公雇用または公職について10年から20年の個別的公権剥奪刑。

447
 重大な過失または非免責的不知により、明らかに不正な判決または決定を下した裁判官または司法官は、公雇用または公職について2年から6年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

448
 適法な理由を主張しないで、法の不明瞭さ、不十分さ、または、沈黙を口実として、裁判することを拒否した裁判官または司法官は、公雇用または公職について6月から4年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

449
1. 司法行政において悪意の遅延に有責な裁判官、司法官または裁判所書記官は、前条に示されるものと同じ刑に処せられる。いかなる不正な目的を達成するために引き起こされた遅延は、悪意の遅延と解される。
2. 遅延が前項で述べられた者以外の職員に帰されるときは、その者に上記の刑がその上限を半分下回らせて科される。

 

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)