(第20章 司法行政に反する罪)
3節 蔵匿の罪

451
 犯罪の実行を知って、かつ、それに主犯または共犯として介入していなくて、事後に、次の態様のなんらかでその遂行に介入する者は、6月から3年の禁固刑に処せられる:
① 自己の営利目的でなく、主犯または共犯が犯罪の利益(provecho)、製品または対価(precio)から恩恵を受けるために、それらを助ける。
② その発見を阻止するために、罪体(cuerpo del delito)、犯罪の結果物または道具を隠匿、変更または無効化する。
③ 次の事由のなんらかが伴う場合で、犯罪の被疑者が官署またはその職員の捜査を回避するのを、または、その捜索または逮捕から逃れるのを助ける:
a) 蔵匿された行為が、反逆罪、王、その尊属または卑属のいかなる者、配偶者たる王妃、王妃の配偶者、摂政または摂政職のなんらかの構成員の殺人罪、または、王室の(相続)皇太子の殺人罪、ジェノサイド、人道に反する犯罪、武装紛争の場合に保護される人または財物に反する犯罪、反乱罪、テロリズム、海賊行為、人身売買罪または臓器の違法取引罪を構成する。
b) 便宜供与者(favorecedor)が、公的機能を濫用して行為した。この場合、蔵匿された犯罪が非重罪であった場合は、自由剥奪刑に加えて、 公雇用または公職について2年から4年の個別的公権剥奪刑に処せられ、重罪の場合は、6年から12年の絶対的公権剥奪刑に処せられる。

452
 いかなる場合においても、(蔵匿罪に)蔵匿された犯罪に規定される刑を越える自由剥奪刑を科すことはできない。蔵匿された犯罪が他の性質の刑に処せられた場合は、自由剥奪刑は、6月から24月の罰金刑で代替される。ただし、蔵匿された犯罪にこの罰金刑と同等または低い刑が規定されている場合を除く。この場合は、有責者には蔵匿された犯罪の刑がその上限を半分下回らせて科される。

453
 本節の規定は、蔵匿された(犯罪)行為の主犯が無罪であるか、または、刑を個人的に免除されている場合であっても適用される。

454
 配偶者、または、愛情と同様な関係により安定的に結びついている者、あるいは、自然血縁、養子縁組によるなんらかの尊属、卑属または兄弟姉妹または(それらと)同じ親等の姻族の犯罪の隠匿者は、隠匿者に科される刑を、第451条の①号のケースに包含されている隠匿者を除いて、免除される。

 

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)