(第20章 司法行政に反する罪)
7節 司法妨害および職業上の不実(deslealtad profesional)の罪

463
1. 法定形式で召喚され、正当な理由なく、暫定的拘禁中の被告人がいる刑事訴訟において裁判所に自発的に出頭せず、口頭弁論中断を誘発した者は、3月から6月の禁固刑または6月から24月の罰金刑に処せられる。警告されて、暫定的拘禁中の被告人がいない刑事訴訟に2回出頭せず、口頭弁論中断を誘発した、または、しなかった者は、6月から10月の罰金刑に処せられる。
2. 本罪の有責者が、職業行為またはその職務の行使における、弁護士、(訴訟)代理人または検察庁の代表者であった場合は、刑は、各場合で、その下限を半分上回らせて科され、また、職業または職務、公雇用または公職について2年から4年の個別的公権剥奪刑が科される。
3. 本条第1項の場合で、中断が、裁判官または裁判所職員あるいは裁判所書記官の機能を行使する者の不出廷の結果、引き起こされた場合は、3月から6月の禁固刑または6月から24月の罰金刑が科され、また、いずれにしても、2年から4年の個別的公権剥奪刑が科される。

464
1. 告発者、被告発者、弁護士、(訴訟)代理人、鑑定人、通訳者または証人である者に、その訴訟行為を修正させるため、直接または間接に暴力または威嚇を持って影響を及ぼそうとした者は、1年から4年の禁固刑および6月から24月の罰金刑に処せられる。
 行為の主犯がその目的を達した場合は、刑はその下限を半分上回らせて科される。
2. 前項で述べた者の裁判における行為により、それらの者に対する報復として、生命、身体、自由、性的自由または財物に対して何らかの侵害行為を行った者には、同じ刑が科される。ただし、そのような行為が構成する犯罪に対応する刑を害しない。

465
1. 弁護士または(訴訟)代理人として裁判に介入し、その職務を濫用して、その資格で移転を受けた文書またはactuacionesを破壊、無効化または隠蔽した者は、6から2年の禁固刑、6月から12月の罰金刑、および、その職業、公雇用または公職について3年から6年の個別的公権剥奪刑が科される。
2. 前項に規定される行為が私人により行われた場合は、刑は3月から6月の罰金刑となる。

466
1. 司法当局によって秘密と宣告された訴訟手続き(actuaciones procesales)を漏洩した弁護士または(訴訟)代理人は、12月から24月の罰金刑、および、公雇用または公職、職業または職務について1年から4年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
2. 前項に規定される行為が、訴訟に介入する他のいかなる私人によってなされた場合は、刑はその上限を半分下回らせて科される。

467
1. ある者に助言与えて、または、その弁護または代理を引き受けて、その者の同意なしに、その事件で対立する利益を有する者を弁護または代理する弁護士または(訴訟)代理人は、6月から12月の罰金刑、および、その職業について2年から4年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
2. 作為または不作為で、委任された利益を明示的に損なう弁護人または(訴訟)代理人は、12月から24月の罰金刑、および、公雇用または公職、職業または職務について1年から4年の個別的公権剥奪刑に処せられる。
 重大な過失で当該行為がなされた場合は、6月から12月の罰金刑、および、その職業について6月から2年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

 

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通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)