(第20章 司法行政に反する罪)
8節 刑罰の違背(quebrantamiento de condena)の罪

468
1. 自己の刑罰、保安処分、拘禁(prisión)、保全処分、護送または監視(custodia)に違反した者は、自由剥奪されていた場合は、6月から1年の禁固刑に処せられ、また、その他の場合は、12月から24月の罰金刑に処せられる。
2. いずれにしても、本刑法典第48条に規定されているある刑に、または、被害者が第173条第2項に係わるなんらかの人である刑事訴訟において科された同じ性質のある保全処分または保安処分に違背した者、同様に、監視付き釈放処分に違背した者には、6月から1年の禁固刑が科される。

469
 人に暴力または威嚇、または、物に実力を加え、あるいは、暴動に加担して、収容されている場所から逃亡した判決を言い渡された者または受刑者は、6月から4年の禁固刑に処せられる。

470
1. 有罪判決を受けた者、受刑者または拘留者に、収容されている場所から、または、その護送中に逃走を提供した私人は、6月から1年の禁固刑および12月から24月の罰金刑に処せられる。
2. そのために、人に暴力または威嚇、または、物に実力、あるいは、賄賂を使った場合は、刑は6月から4年の禁固刑となる。
3. 第454条に規定されるなんらかの者の場合は、3月から6月の罰金刑が科され、この場合、裁判官または裁判所は、発生した損害、または、行使された威嚇または暴力に対応する刑のみを科すことができる。

471
 有責者が、有罪判決を受けた者、受刑者または勾留者の護送または監視を担当する公務員であった場合、それぞれの場合において、1段階高い刑が科される。 当該公務員は、さらに、逃亡者が執行力ある判決(sentencia ejecutoria)により有罪判決を受けていた場合は、公雇用または公職について6年から10年の個別的公権剥奪刑に処せられ、その他の場合は、公雇用または公職について3年から6年の個別的公権剥奪刑に処せられる。

標題ページへ戻る

通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

スペイン刑法典(2015年版)