(第22章 公の秩序に反する犯罪)
2節 官署、その職員または公務員に対する侵害の罪、および、抵抗と不服従の罪

550
1. 官署、その職員または公務員を、その職務機能行使中に、または、それらの機会を利用して、攻撃した、または、ひどい威嚇または暴力をもって著しく抵抗した、または、それらを襲撃(acometer)した者は、侵害犯(reo de atentado)である。
 いづれにしても、職務機能行使中の教育または衛生公務員に対して、または、それらの機会を利用して、犯された行為は、侵害行為とみなされる。
2. 侵害行為は、官署に対するものであった場合は、1年から4年の禁固刑および3月から6月の罰金刑に処せられ、その他の場合は、6月から3年の禁固刑に処せられる。
3. 前項の規定に係わらず、侵害された官署が、政府、自治州政府、下院、上院、自治州の立法議会、地方自治体の立法会議、司法全体会議のメンバー、憲法裁判所の裁判官、裁判官、司法官または検察庁のメンバーであった場合は、1年から6年の禁固刑および6月から12月の罰金刑が科される。

551
 侵害が次のようになされる場合は、前条にそれぞれ規定される刑より1段階高い刑が科される:
① 武器または他の危険物を使用する。 
② 実行される暴力行為が人の生命に潜在的に危険となるとき、または、重大な傷害を引き起こす可能性があるとき。特に、鈍器(objetos contundentes)または可燃液体の投げつけ、火災および爆発物の使用が含まれるとき。
③ 官署、その職員または公務員を、自動車を使用して、襲撃する。
④ 当該行為が、刑務所内部で集団的暴動、抗議または紛争の機会に実行される。

552条 削除(2015330日基本法)

553
 前数条に規定される犯罪のなんらかのための扇動、共謀および教唆は、対応する犯罪の刑より1から2段階低い刑に処せされる。

554
1. 第550条および第551条に規定される行為は、制服を着用し、適法に委嘱された役務を提供していた軍のメンバーに対して加えられたときは、それらの条に示される刑に処せられる。
2. 同じ刑が、官署、その職員または公務員の援助に馳せる人を攻撃、暴行または威嚇する者に科される。
3. 第550条および第551条に規定される刑は、また、次の人を著しく攻撃、暴行または威嚇する者に科される:
a) 災難、大災害または緊急事態の場に参じていた消防士、保健所員または救援隊のメンバーに対して、その権限行使を妨げる目的で。
b) 治安部隊と協力して、その指揮下で私的治安活動を展開する、正当に特定されている私的治安(組織)の要員に対して。

555条 削除(2015330日基本法)

556
1. 第550条には含まれていなく、その職務行使中の官署またはその職員に対して、または、治安部隊と協力して、その指揮下で私的治安活動を展開する、正当に特定されている私的治安(組織)の要員に対して著しく抵抗した、または、服従しなかった者は、3月から1年の禁固刑または6月から18月の罰金刑に処せられる。
2. 職務行使中の官署に対して敬意および正当な配慮を欠いた者は、1月から3月の罰金刑に処せられる。

 

通訳案内士(元司法書士) 古閑次郎

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スペイン刑法典(2015年版)